例えてみれば。
タクシーがなかなか来なくて、行列を作って待っている人が大勢います。(待機児童)
行列を解消するには、タクシー会社(国・市町村)が、タクシーの台数(保育園の数)を増やすことが必要です。と述べました。
もうひとつ、新たなタクシー会社に新規参入してもらう、という方法もあります。
タクシー会社の数を増やすことで、タクシー台数の総数を増やそう、ということです。
さて、新しいタクシー会社を設立して、この業界に新規参入したいと考えている法人があります。
ところが、車輌をそろえよう(保育園の新規開設)としたら、「車検制度」(最低基準)というものがあるではありませんか!!
曰く、「シートベルトが必要です」、「バックミラーを装備してください」、「クラクションも必要です」、「ブレーキランプや、方向指示ランプが、玉切れしていてはいけません」。。。
そんな、ちゃんとした車輌をそろえなければタクシー業務を始められないなんて、新規参入の壁、ハードルが高すぎる!これでは、いつまでたっても新規参入が進まず、タクシー待ちの行列は、いつまでたっても解消されないぞ!!
そうだ!「車検制度」をなくしてしまえばいいんだ。もしくは、条件をうんと緩和すればいいんだ。
シートベルトもバックミラーもなくても、クラクションが鳴らなくても、ブレーキランプも方向指示ランプも光らなくても、「人を乗せて走ることは出来る」。
スクラップ寸前のポンコツを安く集めてきて、それでタクシー会社を始められるように、制度・法律を見直せば、新規参入がしやすくなるぞ。開業資金を安く抑えられるぞ。
タクシーを待っている行列の中からも、こんな声が聞こえてきます。
「もう、乗れさえすれば、どんな車輌でもかまわん。ブレーキの効きが少々甘くても、タイヤがツルツルに磨り減っていてもいい。」「とにかく、乗れさえすればいいんだ!」
本当に、そんなタクシー会社が営業を始めても構いませんか? 乗りたいですか?
伊藤稔弘@車輌の整備状況は、お客の側に、見極めの責任が発生するということです。
2010年1月25日